新電元がパワコンから撤退! 修理や交換の際の代替メーカーはどうする?

新電元がパワコンから撤退! 修理や交換の際の
代替メーカーはどうする?

<重要なお知らせ>2024年4月以降に低圧発電所のパワコン交換される方へ

4月以降は電圧フリッカー対策機能付パワコンしか電力会社が接続を認めません。
オムロン・安川電機・ファーウェイなどは対応確認済み、ダイヤゼブラ(田淵電機)は2024年8月頃対応予定です。
※交換時は必ずプロのパワコン交換専門販売店に確認するようにお願いいたします。

日本のパワーコンディショナー(以下、パワコン)メーカーである新電元の製品を利用している発電事業者は、主に四国地域に多く存在しています。しかし、新電元社は2021年10月末までの受注を最後に製造・販売から撤退を表明しています。

FIT(固定価格買取制度)が始まった当初、四国電力管内では絶縁トランス内蔵型のパワコンしか利用できない状況でした。そのため、四国地域の三相型パワコンに関しては、ほぼ新電元のシェアが圧倒的でした。

しかし、2024年4月からは電圧フリッカー対策のパワコンしか交換できなくなったため、新電元製のパワコンが故障した場合、代替のパワコンは新たなメーカーを選択するしかありません。

低圧太陽光発電所を所有する一部の事業者は、パワコンを交換する際にどのメーカーを選ぶべきか悩んでいるかもしれません。

2024年は、FIT太陽光発電所が10〜11年目を迎える発電所が増加するため、パワコンの保証期間が終了し、交換需要が高まるでしょう。

タイナビ発電所を運営する株式会社グッドフェローズは、安川電機、オムロン、ファーウェイ、田淵(ダイヤゼブラ)製のパワコンを中心に販売しています。特に安川電機製のパワコンは全国1位の実績を誇り、数千台以上の取り扱い実績があります。主に販売店向けに卸売を行っております。

この記事では、新電元製のパワコンを使用している方が故障時にどのような対応を取り、新たなメーカーをどのように選ぶべきかについて詳しく解説します。興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

1.新電元がパワコン生産・販売から撤退した理由とは?

新電元がパワコン生産・販売から撤退した理由とは?

新電元工業は、2012年からの全量固定買取制度(FIT)の始まりに合わせて、PVSシリーズを販売してきました。その中で、9.9kWパワコン5台分の出力を4台で実現するなど、四国エリアの低圧太陽光発電所においては、新電元のパワコンへの支持が高く、多くの発電事業者によって利用されてきました。

しかし、2020年11月に新電元工業は、不採算となっていたPCSの生産終了を計画し、それに伴い『PVS-Bシリーズ』の生産終了も発表しました。現在、2024年3月時点では、全てのPCS(PVSシリーズ)の生産・販売から撤退しており、保証期間内の故障対応のみが受け付けられています。

新電元側からは、PVSシリーズの代替可能な他メーカーに関する案内は提供されていません。

パワコン交換、壊れる前に始めよう。

実績 No.1!価格・スピード・安心ならパワコン交換一括見積もり比較

最大5社に見積もり依頼

2.新電元が過去に販売していた製品ラインナップ

新電元が過去に販売していた製品ラインナップ

新電元工業が以前販売していたすべてのパワコン製品(PVSシリーズ)はすでに生産終了しています。以下は以前に販売された製品の型番です。

新電元社のウェブサイトにも記載がありますが、基本的に生産中止から7年間は保守期間とされています。ただし、部品の調達が困難な状況から修理受付が終了する場合もあるようです。修理受付が終了する前に、他のパワコンメーカーへの切り替えを検討するように記されています。

  • ・PVS012T200B(生産終了)
  • ・PVSTB-SLT(生産終了)
  • ・PV-WATCH-ST2-3G(生産終了)
  • ・PVS050T400(生産終了)
  • ・PVS027T400A-A(生産終了)
  • ・PVS9R9T200B(生産終了)
  • ・PVS010T200B(生産終了)
  • ・PVSSB-SLT(生産終了)
  • ・PVS010T200B(生産終了)
  • ・PVSSB-SLT(生産終了)
  • ・PVS100T200B-DN-SA-S(生産終了)
  • ・PVS100T200-ID-DN-H1(生産終了)
  • ・PVS005T200(生産終了)
  • ・PVS010S200(生産終了)
  • ・PVS9R9T200A(生産終了)
  • ・PVS9R9T200(生産終了)
  • ・PVS010T200(生産終了)
  • ・PVS100T200A-DN-SA-S(生産終了)

故障時の対応が難しい場合も考えられるため、新電元製のPCSをご利用中の方にとっては、他のパワコンメーカーへの一括交換が必要とされる場合もございます。

3.新電元のパワコンの代替品はどうすればいい?

新電元のパワコンの代替品はどうすればいい?

新電元のパワコンについて言えば、主流は三相200Vタイプの9.9kw/10kwです。一般的に、同じ容量のパワコンを販売しているメーカーが多いでしょう。

選択肢としては、安川電機や田淵電機(ダイヤゼブラ)が挙げられますが、配線(ストリング)の変更を考えると、多くの販売店が安川電機製のパワコンをオススメしています。

新電元と安川電機のパワコンは似ており、両者ともストリング構成で4並列です。しかし、田淵電機(ダイヤゼブラ)に切り替える場合は、ストリング構成を5並列に変更する必要があります。そのため、ストリング構成を変更する工事が不要な安川電機の絶縁タイプに変更されることが多く、効率的です。

3.1 新電元の三相パワコンの代替品としては、安川電機がオススメ

新電元などのパワコンは、塩害エリアでは保証の対象外です。一方、安川電機のパワコンは、塩害オプションを備えており、そのため塩害エリアでも設置が可能です。

特に、新電元のようなメーカーが事業から撤退するリスクを考えると、価格の安い海外メーカーよりも、国内企業である安川電機のような産業用ロボット事業などで成功し、安定した経営基盤を持つ企業を選ぶ方が、安心といった観点で中長期的にはオススメとなります。

ただし、現在安川電機は三相パワコンのみしか取り扱っていませんので、注意が必要です。

一方、単相パワコン(9.9kw/10kw)を使用している場合は、オムロンの製品への変更をオススメします。容量は5.5kwとなり、配線を全てやり直す必要がありますが、工事費用を抑えるために信頼できる工事会社を紹介していますので、お気軽にお問い合わせください。

2024年には電圧フリッカー対策機能が付いたパワコンが交換対象となり、価格が高騰する可能性が高そうです。
また、パワコンが故障した場合、新しい商品が届くまでは売電がストップしてしまうリスクが考えられる他、設置後10年を超えたパワコンは壊れやすくなってきます。そのため、1台壊れて交換する際は、ぜひ全台一括交換もご検討ください。故障の度に工事を依頼すると、毎回諸経費も掛かってくるため、トータルにすると非常に割高になってしまいます。特に新電元の製品をご使用の場合は、すでに新電元がパワコン事業から撤退しているため、早い段階で新しいメーカーの製品に交換することをオススメします。

4.新電元の撤退に伴うパワコンの交換を考えるなら、パワコン業者一括見積もりサイトがオススメ!

繰り返しとなりますが、新電元はパワコン事業から撤退しているため、現在お使いのパワコンが新電元製の場合、故障しても同メーカーの商品には交換はできません。そのため、交換は他社メーカーの製品に変更する必要がございますが、工事の効率性からは安川電機のパワコンがオススメです。

また、パワコン交換をご検討中で、できる限り安く設置したいといった方は、施主様向けの一括見積りサイトをご活用ください。最大5社までの見積もりを一度に取得できます。優良販売店から、最安価格かつ迅速な対応で設置工事まで実現します。

パワコン交換、壊れる前に始めよう。

実績 No.1!価格・スピード・安心ならパワコン交換一括見積もり比較

最大5社に見積もり依頼