<重要なお知らせ>2024年4月以降に低圧発電所のパワコンを交換される方へ
2024年4月以降、電力会社が接続を許可するのは電圧フリッカー対策機能付きのパワコンのみです。
対応しているのは、オムロン、安川電機、ファーウェイなどです。
ダイヤゼブラ(田淵電機)は2024年8月ごろに対応予定です。
※パワコンを交換する際は、必ず専門の販売店に確認してください。
オムロンは、日本のパワーコンディショナー(以下、パワコン)のメーカーでは最も人気のあるメーカーです。
特に単相5.5kwのパワコンを低圧用太陽光発電所に9台設置するシステムは、最も一般的な構成です。
オムロンはパワコンの分野で業界でトップの知名度を誇りますが、それだけでなく、血圧計や体温計など、私たちの健康管理に密接な関わりを持つ製品も提供しています。
今回は、日本のパワコン市場でNO.2のシェアを持つオムロンに焦点を当てて解説します。(※NO.1はファーウェイです。)オムロンは蓄電池のメーカーやハイブリッド型蓄電池としても広く利用されており、ますます注目を集めています。
オムロンは、東京証券取引所のプライム市場に上場している企業で、グループ全体では約3万人の従業員を抱えています(海外での従業員数は約2万人)。同社の本社は京都にあり、国内だけでなく、世界120か国以上にサービスを提供しているグローバル企業です。
家庭向けの電子血圧計では、世界トップシェアの50%を誇り、制御機器関連でも国内トップシェアを獲得しています。
また、1994年に最初のパワコンをリリースして以来、オムロンは小規模な住宅用パワコンを含む累計販売台数が180万台を超え、国内メーカーの中では国内シェアトップを維持しています。
オムロンは住宅用太陽光業界で豊富な販売実績を誇り、その信頼性から2012年から始まった全量固定買取制度により、産業用太陽光発電のシステム構成においてもオムロンが標準的な選択肢として頻繁に採用されています。さらに、多くの海外メーカーの低圧PKGにもオムロン製のパワコンが広く用いられています。
オムロン製のパワコンは屋内・屋外の両方に適しており、海外でも近隣の重塩害エリアとして知られる場所にも設置できます。また、業界最大級の過積載率である250%まで対応しており、発電量を最大限に引き出したい投資家にとって幅広く利用されています。
商品は「KPシリーズ」で、単相と三相の両方が提供されていましたが、2022年現在、ラインナップは「単相PCS」のKPW/KPVシリーズに絞られています。
パワコンのラインナップには、単相(4.8kW/5.5kW)が含まれており、一般用、自立運転機能付き、重塩害タイプがあります。
現在販売中の製品型番は以下の通りです。
過去に提供されていた「三相PCS」KPTシリーズと「単相PCS」KPM・KPM2シリーズ/KPRシリーズは、現在は生産されていません。
オムロンの強みはさまざまですが、特に火災や感電などのリスクを軽減する業界初の独自技術である「AICOT※単独運転防止技術」が有名です。この独自技術により、オムロンのパワコンは安全性が高く、大きな強みとなっています。
FIT価格の低下に伴い、多くの販売店は過積載率を活用して、売電収入を最大化する手段としてこれを採用していました。2012年当時、一般的なパネル容量はパワコンの出力に対して約1.1倍~1.2倍でしたが、オムロンは過積載率が250%でも製品保証を提供しています。
将来的には太陽光発電所に蓄電池が導入される見通しです。このような状況を考えると、過積載されている発電所には価値が生まれる傾向があります。そのため、オムロンでシステム構成された発電所は、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
前述のように、オムロンは「AICOT※単独運転防止技術」を搭載しており、そのため非常に安全性に優れたパワコンとなっています。たとえば、停電時にはわずか「0.2秒」で運転が停止されるため、火災などの心配から解放してくれます。
すでにオムロンの製品は出力制御に対応しています。電力会社の出力制御スケジュールに自動で適合し、必要な出力制御を行います。
塩害エリアにおいて、多くのパワコンの製品は重塩害エリア(海岸から500メートル以内)への設置ができません。しかし、オムロンのKPVシリーズはこのエリアにも設置可能です。
IP65の保護規格に加え、防水を確保する特殊な塗料を使用しているため、重塩害エリアにおける設置も実現しています。
また、他社の保証期間が標準で1年、オプションが10年であるのに対し、オムロンの製品は標準で10年の保証期間があり、さらにオプションで15年まで延長可能です。
このように、製品の保証期間が標準で10年あるため、高い耐久性が保証されています。
オムロンのパワコンは、他の海外メーカーと比べてやや高額な傾向があるため、保証期間中はできるだけ修理で対応することがオススメです。
ただし、保証期間を過ぎている場合、有料修理は可能ですが、修理箇所の特定や出張費用なども負担する必要があるため、場合によっては新品に交換するより高くなってしまいます。結果、新品交換の方がコストを抑えることになったケースも多いため、最初から交換を想定する方が失敗のない方法といえるでしょう。
また、2022年時点でのオムロンの納期は1か月から2か月程度となっています。他のメーカーと比べても、納期は短くなっていますので、その点でも利点があります。
2022年11月時点で、以下の機種が利用可能です。ご注文はお早めにご検討ください。
商品タイプ | 型番 | 容量 | 納期 |
---|---|---|---|
オムロンパワコン (自立運転機能付) |
KPW-A55-J4 | 単相 5.5kW |
1か月 |
オムロンパワコン (一般タイプ) |
KPV-A55-J4 | 単相 5.5kW |
1か月 |
オムロンパワコン (重塩害タイプ) |
KPV-A55-SJ4 | 単相 5.5kW |
1か月 |
オムロンパワコン (自立運転機能付) |
KPW-A48-J4 | 単相 4.8kW |
1か月 |
オムロンのパワコンは日本国内で製造され、高い品質とアフターサポートが充実していることから、国内では高い評価を受けています。海外の低価格なパワコンが注目されていますが、安全性や信頼性、長期間の保有を考えるなら、オムロンがオススメです。
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